『演劇コミュニティ』とは

  

☆ 活動のきっかけ

 

 

 

本活動は、元々はひきこもり支援の一つのプログラムとして始まりました。平成18年のことです。

 

当初は「みんなで劇を作り上げる」「実際に舞台に立ち、発表する」という体験を通して、ひきこもり当事者の自信回復や社会参加のきっかけ作りをしようという企画でした。

 

なぜ演劇なのか?

 

○どうせやるからには勉強のようなものよりも体験型の楽しい活動の方が良い。

○演技を対人関係の練習として扱うだけでなく、公演に向けて当事者なりの問題提起や前向きなメッセージを盛り込みたい。

○支援者の視点からは、当事者の背中を押すだけでなく、共に劇作りに臨むことが大事。苦労を共有し、切磋琢磨し、共に達成感を味わう(つまり同じ目線での共同作業)。結果的にお互いにとって有益な体験になると考えた。

 

 

集団活動の具体的な目的は、主に以下の4つでした。

 

○自分を見つめ直していくこと。

○人との関係を紡ぎ直していくこと。

○公演を通して社会と繋がり、生きなおしていくこと。

○『青春の再体験』。過去に納得をしたうえで前を向くこと。 

 

 

 

 

☆ 演劇コミュニティという名前

 

 

 

上記の活動を5年ほど続けてみて、当初の想像を超え、演劇活動がもたらす様々な効果について新たな気づきを得ました。

 

これはひきこもり支援だけに留めるのではなく、地域で人と人が繋がるために(支え合うために)、もっと応用していくべきだと感じるようになりました。もちろん対象に応じて中心的なテーマを少しずつ変化させながら。

 

こうして、地域の人たちが気軽に参加できる演劇ワークショップを目指して、平成23年から新たに活動が再スタートしました。

 

この活動は細々とですが着実に回数を重ね、現在も様々な人々が出会い演劇(自己表現、身体表現)を楽しむ場、あるいは日常のルーティンから離れたちょっとした息抜きの場所として定着しつつあります。

 

これからも「人と人がつながる場」、「自分自身について気づきを得る場」、「表現を通して日常の活力を得る場」として緩くしかし着実に継続していく予定です。

 

 

目的は 「演劇でコミュニティづくり」!

 

ゆえに 「演劇コミュニティ」 です。